羽毛布団の選び方
綿(わた)布団と比較した場合に、羽毛布団の長所は、 1.放湿性が高い(寝汗程度なら室内でも十分に乾くのであまり干す必要がない) 2.軽い(寝ていて圧迫感が少ない、干す場合や移動の時に楽である)
3.やわらかい 4.保温性が高い 5.垂れ下がり、体にフィットして肩口に隙間ができない。 6.布団の内部は防ダニ性がある。(羽毛が飛び出さないように側生地の目が非常に細かく、縫い目もダウンループ加工してあるので、ダニが布団内部に入り込めない)
綿(わた)布団と比較した場合に、羽毛布団の短所は、 1.直射日光にひんぱんに干すと紫外線劣化しやすい。 2.程度の差はあるが、最初は臭いがある(干すことで軽減される)
3.加重をかけるとぺったんこになる(すぐに戻るが)ので敷き布団には向かない。
*透湿性(吸水性)は、わたと羽毛で同程度です。

 羽毛(ダウン)
羽根(スモールフェザー)
上の写真のように、羽毛(ダウン)には、小さな羽根軸の中心核があり、そこから放射状に羽根枝が出て、その左右に小羽枝がついている。一方、羽根(スモールフェザー)には、中心に羽軸があり、その左右に矢羽根状に小羽枝がついている。
現在の基準(法的基準ではなく業界の自主的表示だが...)では、羽毛布団は、水鳥の毛が97%以上、陸鳥の毛1%、その他2%以下で、ダウン50%以上。羽根布団は、水鳥の毛93%以上、陸鳥の毛5%以下、その他2%以下でスモールフェザーが50%以上であることとなっています。
商品としては、羽毛の使用率の高いものが高価であり、高級品として販売されています。 羽根布団は、価格が安いので羽毛布団に劣っていると思いがちだが、それは間違いです。おのおのに長所、短所があるので、性質をふまえた上で自分に合った布団の選び方をしてください。

原羽毛については、羽毛、羽根とも保温性が高く熱伝達率に差がない。しかし、原羽毛には脂肪やゴミが付着しているので、独特の臭いや害虫があるため、高温での洗浄処理が必要です。 構造上の違いから、処理毛での熱伝達率は羽根のほうが小さい。つまり羽根100%布団は保温性が高いので薄くても十分に暖かい。一方、羽毛100%布団は、軽いという特性をいかして分厚い(カサ高が高い)布団が必要となる。逆にいえば、薄い掛け布団が好みならば羽根布団を、分厚い掛け布団が好みならば羽毛布団を選ぶという方法もあります。
ただやわらかな感触の羽毛は羽根に比ぶべくもないので、この点を考慮しつつ、羽毛と羽根が適量混入された、安くて、あたたかな羽毛布団がよりベターな選び方といえるでしょう。
鳥は防水性を高めるために尾脂腺から油脂を塗りつけている。この油脂に臭いがあるのだが、一般的には、海鳥の臭いがきつく、水鳥は臭いが少ない。特に、水鳥の中でも家畜化されたダック(アヒル)やグース(ガチョウ)が臭いが少ないといわれています。

近年は、中国・台湾において食用としてのアヒル・ガチョウの大規模な飼育が行われており、これらの国々の生活水準の向上にともなって食用需要が伸びるにつれて、アヒル・ガチョウの飼育頭数・屠殺頭数も増加し、その結果としての羽毛の産出が増えており、日本国内で、ダック(アヒル)やグース(ガチョウ)の羽毛布団が大量に安価で販売されるようになったが為に、臭いの問題が取りざたされる事は少なくなってきた。
通常の羽毛布団であれば、日干しすればほとんど気にならなくなるが、あまりにひどい場合は、クリーニングに出すと脱脂されてかなり改善されるようです。
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