羽毛布団の手入
羽毛を包んでいる布を、側生地と言いますが、側生地は細かな羽毛がおもてに飛び出さないように、織り目がつまっていて、その上「目つぶし」工程してある特殊な布です。どんな小さな穴でも羽毛が飛び出しますので、針や安全ピンで、羽毛布団に襟カバーなどを付けないようにしましょう。
羽毛布団にとって側生地は命です。側生地の傷みや汚れを防ぐために、カバーを掛けて使いましょう。カバーはこまめに洗濯しましょう。
おやすみ前に、羽毛布団を軽くパタパタしてください。空気を含んで、より快適に眠れます。毛布等を掛ける場合は、羽毛布団の上に掛けてください。そのほうが、暖かいですよ。
一晩7時間睡眠と仮定すると、羽毛布団を着用して成人で約160g(コップ1杯分)の水分が体から出て、羽毛布団へ移行します。この水分は時間を経過すると体から離れて透湿していき、7時間で5cmぐらいまで入っていきます。水分を含んだ状態だと熱伝達率は大きくなり、保温性は低下します。
羽毛布団は、放湿性が高いので、寝汗程度なら室内でも十分に乾きますが、より放湿させるために、室内で椅子などに掛けておくと良いでしょう。それが出来なくても、今日は頭側をめくっておき、明日は足側をめくっておくだけでも効果があります。
|

|
|

|
|
椅子などに掛けておく
|
|
交互に、めくっておく
|
月に1〜2回は日干しして新たな空気を含ませると、かさ高、弾力性が増し、保温性が向上します。ダニやカビを防ぐ効果もあります。その時間は、3時間で十分です。それ以上、陽に当てても、ふくらむ量はわずかに増加するだけで、いたずらに布を損傷する事になります。
羽毛布団は直射日光をさけた方がよいと言われていますが、最近では、3時間程度であれば紫外線照射をしても、分子レベルでの微細構造に変化が見られない事が判明しています。しかし、高温では結晶化がすすむので夏の炎天下では時間を短くしたり、影干しにします。
羽毛布団の干し方はこちら
干す場所がない、夜勤が多いなどで干すことがままならない場合は、布団乾燥機(中温)で乾かす、コインランドリーの乾燥機で乾かすとよいでしょう。
|

|
|

|
|
布団乾燥機は、中温(60度)で高温にしない。
|
|
コインランドリーの乾燥機
|
羽毛布団の内部は、高温で防虫処理してあるのでもともとダニは存在しません。さらに、羽毛が飛び出さないように側生地の目は、花粉マスクのように、非常に細かく、縫い目もダウンループ加工してあるので、ダニは布団内部に入り込めません。しかし、羽毛布団表面には多くのダニがいます。
このダニの死骸や糞がハウスダストと呼ばれるています。紫外線や熱に弱いのですが、直射日光を当ててもダニはすばやく反対側に逃げるので、日干ししても、残念ながらほとんど退治できません。
布団乾燥機にて、高温(75℃以上)でダニ退治をすると羽毛が劣化するのでおすすめできません。
日干しなどして乾燥させたら、片面2分ぐらい電気掃除機をかけるのがオススメです。
|

|
|

|
|
布団表面に付いた、ダニの拡大写真
|
|
じゅうたん仕様にして、片面2分ぐらい、側生地を傷めないように電気掃除機をかける。
|
低温にも弱いので、寒い晴れた日に干すのも効果的です。
|